航空会社:ペガサス航空
便名:PC786便
区間:TLV(テルアビブ/ベン・グリオン国際空港)→SAW(イスタンブール/サビハ・ギョクチェン国際空港)
機材:737-800(TC-ARP)
利用日:2019/3/6
1.はじめに
今回の搭乗記はトルコのLCC、ペガサス航空です。
トルコからヨーロッパを含む近隣諸国へ行きたい場合、スカイスキャナー(https://www.skyscanner.jp/)で検索すると必ずペガサス航空の名前が出てきます。
しかしこの航空会社、googleを使って画像検索してみると...
そう、この航空会社は2018年に滑走路逸脱事故を起こしているのです。また、2020年にも着陸失敗事故を起こしています。
搭乗するのがためらわれますが、勇気を出して乗ってみることにしました。
今回は、ペガサス航空でテルアビブからイスタンブールへ向かいます。この飛行機の搭乗口に辿り着くまでの様子はこちら→(白ちゃんの空港ガイド vol.1 テルアビブ・ベングリオン国際空港 - 白ちゃんの旅ノート)に記載しています。よかったらこちらも読んでみてください。
2. 航空券の購入方法
ペガサス航空の航空券は、スカイスキャナーを利用して旅行代理店から購入することもできます。しかし、オプションの選択や欠航時の対応を考えると、自社ホームページから予約するのが便利です。ペガサス航空ホームページ(https://www.flypgs.com/en)は英語に対応しているので、多少の英語が分かれば航空券を直接購入することができます。
ペガサス航空の料金プランは日本のLCCと似ています。運賃の種類は、機内持ち込み荷物のみの「BASIC」、20kgの荷物を預け入れられる「ESSENTIAL」、預け入れ荷物のほかに事前の座席指定も可能な「ADVANTAGE」、無手数料でキャンセル・便の変更ができる「BUSINESS FLEX」の4種類です。今回は預け入れ荷物があったこと、早朝発の便であったために窓側座席で寝たかったこともあり、2番目に高い「ADVANTAGE」を利用しました。
運賃の選択後は、搭乗者名や支払方法を選択して航空券を購入します。日本のクレジットカードでの決済も可能でした。
3.搭乗記
出発は、テルアビブ・ベングリオン国際空港からです。ペガサス航空は、ヨーロッパのLCCのように事前のwebチェックインは必須ではなく、空港でのチェックインが可能です。空港のカウンターでチェックインを済ませ、搭乗口へと向かいます。
朝5:30発であるというのに、搭乗口には続々と人が集まっています。
こちらが搭乗機の737-800です。日本でもお馴染みの機体となっています。この機体は189席仕様となっており、座席数は春秋航空日本のものと同じです。
座席は多くのLCCと同じく革張りです。若干くたびれている気がしますがそこはLCC、あまり気にしないことにします。ヘッドレストには広告が書いてあります。この種の広告、海外のLCCではよくあります。
座席に座ってみると、安全のしおりがテーブルの裏に貼られています。普通であれば安全のしおりはシートポケットにありますが、私は読んでいる人をほとんど見たことがありません。否が応でも目に入る場所に掲示する方式は、安全対策の面から見ても良いと思います。
早朝出発であることと、出国する際に「尋問」を受けたことで(詳細は空港ガイドを参照)私の体はクタクタです。座席に座るなり寝てしまいました。次に私が起きた時には飛行機は滑走路の上にいました。すぐさま飛行機は離陸し、テルアビブを後にします。
その後私は再び夢の中へ。次に起きた時には地中海上空にいました。朝焼けの綺麗な空の中、飛行機は北へ進みます。
ペガサス航空の機内誌を紹介。搭乗した際の機内誌の特集はブタペストでした。日本のLCCでは申し訳程度の機内誌しかありませんが、ペガサス航空の物はあたかもFSCのような充実した内容でした。
地中海を抜けた飛行機はトルコへ。やがて飛行機は降下を始め、イスタンブール に近づいて行きます。ある程度開発された土地は日本を彷彿とさせます。果たして無事着陸できるでしょうか...
飛行機はきちんと滑走路に着陸しました。スポットへと飛行機は移動していきます。ちなみにこちらは誘導路上から見たANADOLU JET。調べてみると、トルコ航空の子会社のようです。しかしこの飛行機、キャセイパシフィック航空に酷似していると感じるのは私だけでしょうか...
飛行機は無事誘導路を走行しスポットに到着...と言いたいところですが、最後にちょっとした事件が起きました。なんと飛行機が予定したスポットをスルーしかけてしまったのです。すぐさま急ブレーキが掛かり、転回します。それ以外は大きなトラブルはなく、飛行機は停止しました。
飛行機からはタラップを利用して降ります。ボーディングブリッジを使用しないで乗降するのは、LCCではよくある手法ですね。バスで移動し入国審査場へ。日本人はよほど信頼されているのか、 30秒で入国スタンプを押してもらえました。出国するのに一苦労も二苦労もしたイスラエルとは大きな違いです。
無事イスタンブール、サビハ・ギョクチェン国際空港に到着しました。日本路線が発着するイスタンブール新空港と比べてマイナーな存在ですが、空港内には免税店、マクドナルド、カフェなどが一通り揃っており、利用しやすい空港でした。
この後、マクドナルドで朝食を食べて、イスタンブール市街地へと向かいました。サビハ・ギョクチェン国際空港からは鉄道は伸びていないため、市街地へはバスで向かいました。
事故を起こしてしまったためにマイナスイメージがついてしまったペガサス航空ですが、予約システムは日本のものに近く、非常に使いやすかったです。機体のシートピッチも広く、長時間のフライトでも耐えられると感じました。ペガサス航空はイスタンブールを起点に、エジプト、西アジア、ヨーロッパの各地へと就航しています。トルコとその周辺国をめぐる周遊旅行をしたい方は、ぜひペガサス航空の利用を考えてみてはいかがでしょうか。