航空会社:日本航空
便名:JL572便
区間:OBO(帯広空港)→HND(東京/東京国際空港(羽田))
機材:767-300ER(JA610J)
利用日:2018/12/30
1.はじめに
今回の記事は、結構マニアックな内容になっております。
JALの国内線の機材には基本的に本革仕様の座席、インターネット接続可能な機材「JAL SKY NEXT」で運航されていますが、例外があります。それは「国際線機材で運航される国内線」です。
国際線使用機材での運航便、予告されることもあるのですが、突然の機材変更によって急に乗る羽目になることもあります。今回は、急な機材変更によって国際線使用機材にあたってしまった時の搭乗記です。
2.購入方法
例のごとくJAL公式サイト(https://www.jal.co.jp/)から購入しました。このときは普通の国内線仕様機材で運航されるはずだったのですが...
3.搭乗記
今回の出発地点は帯広空港です。帯広空港は帯広の市街地から少し離れており、バスで40分ほどかかります。空港の中には馬の模型が飾られており、十勝地方にある空港であることを実感できます。
空港に着き、ターミナルビルを歩いていたところ、アナウンスが入ります。「本日の東京行きは、使用機変更のため一部のお客様におかれましては座席が変更となっておりますことを、お詫び申し上げます。」
767の国内線仕様は2タイプあるので、今回のフライトはもう1つのタイプに変更になったのかなくらいにしか思っていませんでした。
搭乗口へ進むとさらにアナウンスがあります。「本日は使用機材変更のため、機内Wifiを使用できません。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご了承ください。」
「flight radar24」を開き、今帯広に来ている機材を確認します。
搭乗記はなんとJA610Jでした。この機材は元々2004年に導入された機材で、搭乗当初は国際線に投入されていました。近年787等の最新機材の国際線への投入のため、JA610Jは国内線と国際線の両方をこなす予備機材的な立場になっています。予備機材とはいえ国際線機材ですから、「JAL SKY NEXT」とはいくつか異なるところがあります。
まず、座席全体が古いです。いかにも2000年代のシートといった感じです。各座席に個人用のモニターが付いていますが、「JAL SKY NEXT」のような革張りのシートではありません。
各座席にはヘッドレストがついており、機内で仮眠を取りやすいようになっています。
自分の座席から個人用画面を見ます。JA610Jは製造されてから大規模なリニューアルは行われていません。ですから、個人用画面は非常に小さいものになっております。
乗客の搭乗が終わりドアクローズ。機内安全ビデオの放映が始まります。しかしこの個人モニターが役目を果たすのはここまでです。
このモニター、国際線で飛ぶときにしか個人用エンターテインメントを提供してくれないのであとはただの黒い画面です。
飛行機は滑走路を離陸。RWY35からの離陸でしたので、すぐさま旋回して南へ進みます。
飛行機は北海道を抜け、太平洋へ。ちょうど襟裳岬が見えます。
太平洋上空を飛んだ飛行機は本州へ。眼下には地上の風景が広がります。
こちらは仙台空港です。「y」の字になった滑走路がよく見えます。
飛行機は南下し、関東平野へと到達します。北海道を含む北日本方面から羽田空港に向かう便は、成田空港の近くを通ります。こちらも2本の滑走路を含む空港の形がくっきりと見えます。
飛行機は一回東京湾を抜け、羽田空港へと近づいていきます。こちらは羽田空港C滑走路到着直前の様子。D滑走路で待機している飛行機をの斜め上を飛んでいきます。
飛行機は羽田空港に無事到着。駐機場の到着前にはスカイマークの20周年記念塗装を見ることができました。
4.まとめ・補足
突然の機材変更になってしまい、「JA610J」に搭乗することになった搭乗記をお届けしました。この機材、座席自体は「JAL SKY NEXT」よりも快適かもしれませんが、やはり機内wifiと個人用モニターが使えないのが痛いです。
ちなみにこの機材、投入されるのが予告されている場合があります。
JALHPの国内線予約画面で、「767 国際線使用機材」と書かれていれば上の写真のような機材が充当される可能性が高いです(実は国内線に入る国際線機材は2タイプあるので、JA610Jが充当されるとは限りません)。
旅行の際にはわざと「国際線使用機材」の便に乗り、2000年代の国際線の雰囲気を楽しむのもアリかもしれません。