白ちゃんの旅ノート

世界各地の搭乗記を中心に、飛行機や空港に関することを紹介しています。

白ちゃんの搭乗記 vol.24.2 吉祥航空1607便 新千歳→上海→ヘルシンキ(後編)

 

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フライト情報

航空会社:航空会社:吉祥航空

便名:HO1607便

区間:PVG(上海/浦東空港)→HEL(ヘルシンキ/ヴァンター国際空港)

機材:787-9(B-208A)

利用日:2019/12/31

 

 

今回の搭乗記は、札幌から上海、ヘルシンキを経由してリトアニアのビリニュスを目指したときのものです。前回の記事はこちら↓
aroundairport.hatenablog.com

 

今回は、上海/浦東空港からヘルシンキ/ヴァンター国際空港へと向かうHO1607便の搭乗記です。

 

1.上海浦東空港での乗り継ぎ

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出発は上海・浦東空港のターミナル2です。ここターミナル2には、吉祥航空に加えてANAやPeachなども乗り入れています。出発カウンターは開放感に溢れて使いやすいです。

 

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吉祥航空が浦東空港で利用しているカウンターはJです。上海発の旅程を組む場合、こちらに寄ってチェックインする必要があります。

 

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航空券は既に札幌でもらっているので、カウンターには寄らず直接パスポートコントロールへと向かいます。

時刻は23時過ぎ。国際線の夜のラッシュ時です。保安検査場には人が溢れています。中には出発時間まであまり時間がなく、焦っている人も見受けられます。列はなかなか進みません。私も時間がなかったら焦っていたでしょう。いよいよ自分の番です。搭乗券を見せると、保安検査官に「あなた日本人なのにヘルシンキ行くの?」みたいな表情をされました。気にしないことにします。

荷物をX線装置に送り、自分自身は金属探知機へと進みます。門をくぐった瞬間「ピーッ」と言う音が鳴ります。すぐさま金属探知機を当てられます。どうやらズボンの金具で引っ掛かったようです。警備レベルは上がっているかもしれませんが、これでは保安検査に長蛇の列ができるのも当然です。

 

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保安検査場を抜け、制限エリア内に入ります。

浦東空港の深夜帯はヘルシンキやロンドンなどのヨーロッパ便のほかに、羽田や成田行きの便も存在します。これだけの便が深夜に出発していくわけなので、保安検査場が混むのも納得です。

 

2.搭乗記

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吉祥航空1607便は、D63番ゲートからの出発です。搭乗予定時刻は0:35です。ゲートの前では、地上係員の方々が忙しなく仕事をしていました。

 

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機内への案内が始まります。機内へと続く列には、ところどころで日本語、しかも関西の言葉が聞こえます。どうやら今回私が手にした吉祥航空の格安航空券には、関空発のものもあったようです。

 

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機内へと入ります。吉祥航空の787はビジネスクラス29席、エコノミークラス293席の322席仕様となっています。エコノミー座席にはヘッドレスト、枕、ブランケットが付属しており、いかにも長距離線といった設備になっています。

 

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787ですので、窓には日除けがありません。その代わり、ボタン一つで窓からの明かりを調整できるようになっています。

 

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座席の背面を見てみます。吉祥航空の787にはシートモニター、イヤホンジャック、USBポートが付属しています。テーブルも大きいサイズと小さいサイズの2種類に変形できるもので、大変便利です。タッチパネルの操作性も抜群で、指でタッチしたらすぐに画面が切り替わります。

それにしてもこの座席、どこか見覚えがあります。画像フォルダを見返してみると、JALのA350、キャセイパシフィック航空の777の座席にそっくりです。(そのときの搭乗記はこちら→白ちゃんの搭乗記 vol.21 日本航空528便 新千歳→羽田(A350運航便) - 白ちゃんの旅ノート 、白ちゃんの搭乗記 vol.12 キャセイパシフィック航空581便 新千歳→香港 - 白ちゃんの旅ノート

 

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機内エンターテインメントの言語設定に日本語はありませんが、映画のコンテンツを見ると日本映画がたくさんあります。これなら英語や中国語がわからなくても、長距離移動で退屈せずに済みます。

 

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飛行機は乗客を乗せドアクローズ。上海をあとにします。離陸ののちに機内が明るくなり、ドリンクと軽食のサービスが始まりました。

 

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軽食に配られたのは細長いパン。中にはベーコンとチーズが入っていました。FSCの軽食がこれ一つなのは寂しい感じもしますが、安い運賃で乗っているので文句は言えません。

 

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この後飛行機は消灯、私も仮眠することにします。上海-ヘルシンキ線の所要時間は10時間ほどですので、仮眠の時間もしっかりと取ることができます。

 

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 着陸の2時間前、朝食が配られます。献立は焼うどんにパン、サラダ、フルーツ、謎の乳酸菌飲料というもの。うどんは日本の物の味付けとほとんど変わりませんでした。謎の乳酸菌飲料も普通に飲めます。中国系の航空会社の機内食は評判があまり良くありませんが、吉祥航空の機内食は美味しく頂けました。

 

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機内マップを見ると、飛行機がヨーロッパへ入ったことをが確認できます。HO1607便は上海を飛び立ったあと、北京、ウランバートル、クラスノヤルスク上空を飛んできたようです。

 

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飛行機は徐々に高度を下げ、ヘルシンキに着陸。搭乗橋は1つしか付けられないため、若干降機に時間が掛かりました。

 

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搭乗口にはこのような乗り継ぎ便に関する紙が貼られていました。私のように、ヘルシンキを経由地にしてヨーロッパ各地へ向かう人も多くいるようです。

 

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 空港ターミナルビル内へ入ります。ターミナルビル内には木材がふんだんに使われており、北欧に来たことを実感させてくれます。

 

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ヘルシンキ空港のWifiは、自分が利用する便の名前を入れればすぐにインターネットに接続できる仕様となっています。読み込み速度も速く、非常に便利でした。

しかしここで飛行機の旅は終わりではありません。ここから飛行機を乗り継ぎ、今度はリトアニアのビリニュスを目指します。(フィンエアー搭乗記へ続く。フィンエアー搭乗記はこちら↓)

aroundairport.hatenablog.com

3.まとめ

LCCと間違われるほどの安さで航空券を提供している吉祥航空でしたが、787の運航便に関しては機内設備、機内食とともにFSCと同じサービスであるように感じました。

吉祥航空の787は、機材も新しく、長距離を快適に移動できました。皆様も、吉祥航空の787でヘルシンキへと行ってみてはいかがでしょうか。