航空会社:フィンランド航空(フィンエアー)
便名:AY1101便
区間:HEL(ヘルシンキ/ヴァンター国際空港)→VNO(ヴィリニュス)
機材:ATR72-500(OH-ATG)
利用日:2019/12/31
1.はじめに
今回の搭乗記は、フィンランド航空(フィンエアー)です。 フィンエアーは文字通りフィンランドのフラッグキャリアであり、フィンランドのヘルシンキ空港をハブ空港に、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地に就航させています。フィンエアーは日本路線を拡充させていることでも知られており、ヘルシンキからは札幌、東京(羽田(予定)・成田)、名古屋、大阪、福岡(夏期のみ)に就航させています。
フィンエアーの長距離線の搭乗記はネット上にたくさんありますので、そちらに譲ることにします。今回は、フィンランドから先の短距離路線の搭乗記です。ヘルシンキからリトアニアのヴィリニュスに向かいます。
(フィンランドに到着するまでは吉祥航空を利用しています。吉祥航空についての搭乗記は、こちらをご覧ください。白ちゃんの搭乗記 vol.24.1 吉祥航空1382便 新千歳→上海→ヘルシンキ(前編) - 白ちゃんの旅ノート、白ちゃんの搭乗記 vol.24.2 吉祥航空1607便 新千歳→上海→ヘルシンキ(後編) - 白ちゃんの旅ノート)
2.搭乗記
今回は、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港からスタートです。乗り継ぎ客用の荷物検査を通り、出発客が利用する制限エリア内へ着きました。クリスマス休暇中とあり、コンコースにはクリスマスツリーが数多く飾られています。
出発客用の制限エリアから、パスポートコントロールを抜けてシェンゲン協定区域内の便が発着するターミナルへやってきました。時刻は朝の6時10分。早朝だというのに、ターミナルビル内は人でにぎわっています。
ヘルシンキへの到着便でも朝食は食べましたが、せっかくなのでフィンエアーのラウンジを訪問します。新千歳空港ではJALの会員番号は登録できませんでしたが、受付のお姉さんはJALの上級会員である旨を伝えるとすんなりとラウンジ内部へと通してくれました。
ヘルシンキ空港のフィンエアーラウンジは、白を基調とした洗練されたデザインとなっています。ビールやワインも充実していますが、朝一であるので自重しました。
日本の国内線ラウンジとは違い、ヨーロッパの航空会社ラウンジでは食事をとることができます。ビュッフェスタイルでたくさんの料理が並ぶ中、私はサンドイッチ、キッシュ、おかゆのようなものをチョイス。なんとおかゆの周りにはなんとジャムがあります。衝撃の組み合わせですが、味はまずまずでした。
ラウンジでゆっくりしていると、搭乗時間が迫ってきました。今回搭乗する便はラウンジから遠いスポットからの出発です。急いで搭乗口へと向かいます。
急いでやってきたのは、ターミナルの端にある9番搭乗口です。ターミナル中央のにぎわいとはうってかわり、こちらの搭乗口は落ち着いた雰囲気となっています。
私が荷物を整理している間に、搭乗案内が始まりました。小型機での運航ですので、搭乗客も少なめです。
今回利用するのはATR72です。ATR機は機体前方に荷物室があるため、機体後方から乗り込みます。もう7時を過ぎているというのに、あたりは真っ暗です。
フィンランド航空のATRの座席は、グレーをベースとした座席となっています。掃除も行き届いており、機内に入った瞬間から好感が持てます。
座席につきます。座席の背面には小型のテーブルとシートポケットしかついておらず、極めてシンプルです。小型機の座席は定員の関係からか、シートピッチ非常にゆったりとしています。今回乗ったATR機も例外ではなく、足を延ばしても前の座席につっかえることはありませんでした。
今回利用したATR機は2+2の座席配置となっており、簡単に通路に出ることができます。ただしこの便、搭乗客は座席の50%くらいしかいないのにも関わらず、機体の重量バランスの関係で乗客は機体中央に集められています。私の隣にも他の乗客がおり、なんだか窮屈です。
飛行機のドアが閉まり、セーフティーデモンストレーションが開始されます。この機材には個人用モニターはついていないので、CAさんによる実演です。
飛行機は自力でプッシュバックを開始し、スポットを離れます。次に向かうのは滑走路かと思いきや、次に停まったのは別の駐機場。駐機場にはデアイシングカーが2台配置されており、搭乗している機体に除氷液を掛けていきます。搭乗機自らデアイシングカーのところへ向かうのは、非常に新鮮でした。除氷液を付けた搭乗機は滑走路に向かい、無事離陸。バルト海上空へと飛び立ちます。
ここで機内誌を見てみます。フィンエアーの機内誌は、「BLUE WINGS」と名付けられています。
フィンランドの公用語はフィンランド語ですが、フィンエアーの機内食は英語の記事も充実していおり、ある程度の英語が読めれば記事を楽しむことができます。搭乗した月の機内誌の特集は北海道。冬の北海道の魅力が写真とともに紹介されていました。フィンエアーは2019年12月より札幌に就航しており、ヨーロッパ-北海道間の人の流動が活発になることが期待されています。
フィンエアーの機内誌では、フィンランドについて数字とともに紹介されています。
フィンランドの人が年間9.9kgもコーヒーを消費するとは驚きです。
飛行機は高度を上げ南下していきます。やがて飛行機には朝日が差し込むようになりました。
離陸してから30分弱、通路にはカートを運んだCAの方が現れます。どうやらドリンクサービスの時間のようです。しかもCAさんは乗客全員に飲み物を配っています。なんとフィンエアーのドリンクサービスは、近距離線でも無料で行われていました。ヨーロッパではドリンクサービスが有料である航空会社が多い中、このサービスは素晴らしいです。
離陸から2時間、飛行機は徐々に高度を下げ、ヴィリニュスに着陸していきます。リトアニアの首都空港であるにも関わらず、空港の規模は比較的小さめです。到着ロビーへはバスで向かいます。
バスで数百メートル移動した後、ターミナルへと入っていきます。
ターミナルビル内にはきちんとターンテーブルが備わっており、荷物はそこから返却されます。私も荷物を回収し、空港の外へ出ます。私の荷物のタグにはなぜかファーストクラスのタグが貼ってありました。格安航空券なのにファーストクラスの荷物タグ、理由はよくわかりません...
3.まとめ
初めてのフィンエアーの利用でしたが、清潔感ある機内、無料のドリンクと、サービスレベルの高さを実感しました。ヨーロッパへ行く際は、是非フィンランド航空を利用してみてください。