航空会社:全日本空輸
便名:NH1833便
区間:AXT(秋田空港)→CTS(札幌/新千歳空港)
機材:DHC8-Q400(JA462A)
利用日:2018/8/5
1.はじめに
今回の搭乗記は、ANAの秋田-新千歳線です。
ANAグループは羽田発着の幹線のほかにも、様々な機材を使って日本全国の空港の間を結んでいます。地方空港同士を結ぶ路線や、小さい規模の空港へ向かう路線ではプロペラ機が用いられており、ビジネス客や観光客に利用されています。
今回は、秋田空港からANAウィングス(ANAの子会社)のDHC-8を利用して新千歳空港に向かいます。
2.搭乗記
出発地点は秋田空港です。秋田空港は市内中心部からは少し離れており、リムジンバスで30-45分ほどかかります。
ターミナルビルに入ります。秋田空港のターミナルビルは2013年にリニューアルされ、明るい雰囲気となっています。 出発カウンターは1階に集約されており、重い荷物を持って空港に到着しても、スムーズに預け入れられます。
ANAのカウンターには「宅空便」コーナーが置かれていました。空港で預かった荷物を自宅まで届けてくれるサービスだそうです。1つの荷物につき1000円で利用できるそうなので、荷物を持って帰宅するのが億劫な時には利用価値がありそうです。(参照「快速宅空便/スーパー宅空便」とはどのようなサービスですか。(ANA公式サイト))
チェックインカウンターのそばには、なまはげと秋田犬の顔出しパネルがありました。
秋田に来たことを実感させてくれます。
チェックインカウンターを後にし、保安検査場と出発ロビーがある2階にやってきました。こちらには秋田犬の写真と竿燈が飾られています。これほど地域色を前面に出している空港も、なかなかないと思います。
お土産屋さんのある区域を通り抜け、保安検査場の前にきました。ここには「あきたこまち」のPRとして、小野小町のマネキンが置かれています。
保安検査を受け、出発ロビーへと進みます。東京線では767が秋田空港に発着するため、ベンチの数もそれなりにあります。ただし今回利用するのは新千歳便。到着ロビーの乗客もまばらです。
今回利用するのはDHC-8、JA462Aです。JA462Aは2013年に登録された機体で、製造以来一貫してANAウィングスで使用されています。
搭乗が開始され、機内へと入ります。DHC-8運航便は機体が低いために、以前はボーディングブリッジを使用できませんでしたが、2017年に屋根付きのはしごが日本各地の空港で導入されてから、ターミナルビルから直接機体に入れるようになりました。
DHC-8の座席は、青系の座席に白い縞模様が入った仕様となっています。737や787といったジェット機と違い、座席上部に行くにつれて座席が狭くなっています。頭を壁に押し付けられない通路側の場合、仮眠を取るのは難しいかもしれません。
ちなみに2022年10月に乗ったDHC-8の座席はこちら。モケットだけでなく革張りの機体もあるようです。
海外の航空会社みたいですね。
席に座り、座席背面をみてみます。背面にはテーブルとシートポケットのみが配置されています。座席は薄いですが、シートピッチが確保されているので、飛行中不快に感じることはありません。
オーバーヘッドキャビンを見てみます。小型機のオーバーヘッドキャビンは中型機・大型機と比較して非常に小さくなっています。最近はスーツケースの機内持ち込みも増えていますが、このサイズのキャビンだと、スーツケースは預ける必要がありそうです。
飛行機は乗客を乗せドアクローズ。日曜日の午後の便ですが、搭乗率は50%ほどでした。
飛行機はRWY28から離陸。北へと向かっていきます。プロペラ機ならではの低い音が機内に響きます。
普通なら飛行中にドリンクサービスが行われますが、この便では行われませんでした。往路の新千歳→秋田便ではドリンクサービスが行われていたので、どのような基準でサービスが行われているのかは気になるところです。
この便はANAの子会社、ANAウィングスでの運航ですが、機内誌はANAと共通となっています。搭乗した月の特集はイギリスと沖縄でした。
(この画像は2月1日撮影)
ANAのDHC-8は他の機材と違い、インターネットが使えません。しかしながら、スマートフォンから機内エンターテイメントを利用することができます。機内エンターテイメントでは、邦画やドラマ、バラエティー番組を見ることができます。機内コンテンツでは電子書籍も利用でき、飽きることなく機内で時間を過ごすことができます。
飛行機は新千歳空港を北から回り込み、RWY19Lに着陸。滑走路を横断して向かった先は、なんと新しくできた南側の誘導路。この誘導路はもともと、新千歳空港へ就航する国際線に対応するために作られた設備ですが、国内線の便も使用しているとは初めて知りました。国際線の飛行機を右目に見ながら、飛行機は空港北側へと移動していきます。到着したのは空港北側の駐機場、いわゆる「沖止め」です。シートベルトサインが消灯し、機外へ出ます。
到着口へはバスで移動。預けた荷物はターンテーブルBから返却されます。羽田からの便と違い、ターンテーブルで荷物を待つ乗客はほとんどいません。
3.まとめ
久しぶりにANAのDHC-8に乗りましたが、座席の足元も広く、機内エンターテイメントも装備されており快適に移動できました。ANAのDHC-8は主に札幌や名古屋、大阪発着の地方路線で乗ることができます。皆さんも、機会があればDHC-8で空の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
DHC-8の搭乗記はこちらにも掲載しています。良かったら読んでみてください。