白ちゃんの空港ガイド、今回は中部国際空港の第2ターミナルです。LCC専用のターミナルとして利用されており、簡素な作りとなっています。今回は、この新しいターミナルの利用方法を解説していきたいと思います。
1.中部国際空港第2ターミナルとは
中部国際空港第2ターミナルは、2019年9月に完成した新しいターミナルで、2020年2月現在エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパン、エアプサン、ティーウェイ航空、セブ・パシフィック航空、タイガーエア台湾、タイ・ライオンエアー、香港エクスプレス各社が利用しています。
安い空港使用料が設定されているターミナルに発着する等、低価格で航空券を提供できる工夫をしているLCCですが、この第2ターミナルは使いづらさが目立っています。あまり利便性の良くない第2ターミナルの様子を、到着と出発の動線を解説していきたいと思います。
2.中部国際空港第2ターミナルの概要
中部国際空港第2ターミナルは、チェックインカウンターがある建物、搭乗口のある建物の2つによって構成されています。これらの建物の間は200メートル弱離れており、乗客はその間を歩かなければなりません。さらに、チェックインカウンターのある建物と中部国際空港の間も200mほど離れていることにも注意が必要です。
中部国際空港第2ターミナルを利用したときの模様を、到着と出発のときに分けて解説していきたいと思います。
3.到着の動線
中部国際空港第2ターミナルに降り立ってはじめに目にするのは「到着 175m」という看板です。床には、到着口まで歩くと28kcal消費できる旨が書いてあります。大規模な空港なら到着口まで200m歩くことも珍しくありませんが、ここまで強調されると逆に歩く気がそがれます...
中部国際空港第2ターミナルの合言葉は「We have it all」となっています。壁には中部地方の名物に関する画像がたくさん貼られています。
ここでいう中部地方とは「愛知 岐阜 福井 石川 富山 長野 静岡 滋賀 三重」のことだそうです。中部国際空港から滋賀や長野へ向かう人は、あまりいない気がしますが、ここに含めてしまっていいのでしょうか...?
長い距離を歩くこと5分、ターンテーブルの前に到着しました。動線は分かりやすいのですが、歩くのが大変です...
ターンテーブルのある部屋を出ると、国際線の到着口の合流します。中部国際空港の駅に到着するためには、一回ターミナルの外へ出なければなりません。
中部国際空港第2ターミナルの到着口は1階です。駅への通路は2階にありますので、スロープまたはエレベーターで昇る必要があります。
駅へ出るため、「Flight of Dreams」の中に入ります。この施設はボーイング社の中型機、787を展示している施設で、施設の中にはボーイング社の本社があるアメリカにあるテナントが多数出店しています、。
「Flight of Dreams」を出た後は、駅への連絡通路をひたすら歩きます。こちらはところどころに歩く歩道がありますが、屋外です。大きな荷物を持った乗客の方が大変そうに歩いていました。
ターミナルの到着口を出て200m、やっと中部国際空港駅近くにあるアクセスプラザに到着しました。飛行機を降りてからここに着くまで30分弱、かなり距離がありました。
4.出発の動線
中部国際空港第2ターミナルは、出発するときも大変です。
中部国際空港の駅から歩くこと10分、チェックインカウンターのある建物にやってきました。この建物は広く、成田空港第3ターミナルのような手狭さは感じません。
チェックインカウンターを過ぎると、国内線と国際線の動線が分岐します。今回は国内線を利用するので、左側を進みます。
保安検査場を抜け、搭乗口のある建物へ進みます。到着の動線に書いてあるポスターと比べ、だいぶスタイリッシュな標識がありました。標識はかっこよくても、到着と同じように200m進まなければならないことには変わりありません...
長い通路を抜け、搭乗口のある建物に到着しました。自分が使用する77番搭乗口まではあと少しです。
搭乗口の前には、多数のベンチが用意されています。これだけの席数が用意されているので、混雑時に自分の座る席がないということもなさそうです。
搭乗時刻となり、搭乗案内が開始されました。中部国際空港第2ターミナルに搭乗橋はないため、乗客は一回建物の外に出てから飛行機に乗ることになります。
5.まとめ
成田空港第3ターミナル、関西空港第2ターミナルに続き、日本で3番目のLCC専用ターミナルとして開業した中部国際空港第2ターミナルですが、かなり歩かされます。名古屋発着の航空券であれば、第1ターミナルを使用し、かつLCCとあまり変わらない値段のものをスカイマークが出していることも多いので、スカイマークの利用を検討してもいいと思います。