航空会社:春秋航空日本(スプリング・ジャパン)
便名:IJ833便
区間:NRT(東京/成田国際空港)→CTS(札幌/新千歳空港)
機材:737-800(JA02GR)
利用日:2020/7/5
目次
春秋航空日本を利用して成田から新千歳へと向かいます。
前回の記事(予約編)はこちら
4.搭乗記
今回の出発地点は成田空港です。春秋航空日本はLCC専用の第3ターミナルを使用しています。成田空港第3ターミナルに行くためには、JR・京成電鉄の空港第2ターミナル駅から650mの連絡通路を通るか、連絡バスを利用する必要があります。第3ターミナルに行く際には、余裕を持って到着することをおすすめします。
春秋航空日本は、ターミナルを入ってすぐの場所にあるBカウンターを使用しています。カウンターは、荷物を預ける列と預けない列に分かれています。今回は荷物を預けない列に進み、キオスクにてチェックインを行います。
予約時にメールにて送られてくるQRコードをスキャンします。搭乗者の氏名・危険物の持ち込みがないか確認されたあと、すぐに搭乗券が出てきます。ここまでキオスクにタッチした回数は3回ほど。非常にスマートなチェックインです。チェックインが終わったあと、係員の人に荷物の重量を測るように促されます。成田発の春秋航空日本の荷物検査は厳密です。追加料金を取られることがないよう、事前に荷物の重量を測ることをおすすめします。
チェックインを済ませ、保安検査場に向かいます。通常であれば保安検査場前にあるフードコート、お土産店は賑わいをみせていますが、新型コロナウイルスの影響でお店は閑散としていました。
保安検査場で検査を終え、制限エリアへと進みます。今回利用するのは保安検査場を抜けてすぐのところにある150C搭乗口です。この搭乗口は、国内線と国際線の共用ゲートとなっています。搭乗口近くには、国際線が使用するときだけ営業する免税店がありました。
搭乗口近くのベンチで待っていること10分、搭乗案内が始まりました。春秋航空日本には優先搭乗があり、最初に赤ちゃんを連れた利用客、非常口座席に座る乗客、「スプリングプラス」の運賃で購入した利用客が案内されます。
優先搭乗の後、その他の利用客が案内されます。他社だと窓側座席の利用客が先に案内されますが、春秋航空は一斉に乗客を搭乗口に通します。この方法だと搭乗口に長蛇の列が出来ますし、飛行機に乗り込むのに時間が掛かります。この点は是非改善してほしいところです。
搭乗口から伸びる階段を下り、バスに乗り込みます。バスで連れてこられたのは第1ターミナルと第2ターミナルの間にあるオープンスポット。搭乗した日はは雨が降っていたので、中ドアからの降車となりました。
飛行機の中に乗り込みます。春秋航空日本の座席は、グレーを基調とした革張り座席となっています。この日搭乗した機体はJA02GR。2013年に登録された機体で、製造以来春秋航空日本で運用されています。春秋航空日本の運行開始から6年あまり、座席は少しくたびれています。
席に座ります。春秋航空日本は全便189席仕様の737-800で運航しています。LCCの機材ということで窮屈そうな印象を受けますが、前方座席と自分の足が接触する部分には梁がありません。そのため、座席にゆとりがあるように感じられます。春秋航空日本の座席は、国内線LCCの中で最も快適だと思います。
新型コロナウイルスの影響からか、座席に機内誌や機内販売のパンフレットは置いてありませんでした。
外を眺めると、同じ春秋航空日本の機体、JA04GRが停まっていました。機体には張り紙がされており、長期間留め置かれているようでした。春秋航空日本は新型コロナウイルスの流行以来、国内線を日曜日のみ運航する(4月から7月初旬まで)という運行形態を取っており、会社の今後が注目されます。
運行本数の少ない春秋航空日本ですが、この日はほとんどの座席が埋まっていました。機内は「蜜」状態ですので、すべての利用者に対してマスクをするようアナウンスがありました。キャビンアテンダントの方はマスクに加え、フェイスシールドも使用しています。感染防止に最大限配慮していることが伺えます。
飛行機はプッシュバックを開始し、RWY16Rから離陸していきます。航空需要の落ち込みからか、貨物地区には大量の機体が留め置かれていました。
機体は右に180度旋回し、新千歳空港に向かって北上していきます。眼下には雲がかかっており、自分が今どこにいるのか見当がつきません...
座席にもたれかかってウトウトしていると、飛行機は北海道上空を飛んでいました。この日の着陸滑走路は19L。空港の東側から回りこんで着陸していきます。到着前には、北海道の雄大な平野を眺められました。
飛行機は新千歳空港に到着。着陸後CAさんから「梅雨明けが待ち遠しいですが、皆様どうかお元気でお過ごしください」との挨拶。LCCではこのような丁寧な着陸後の挨拶を聞いたことがありません。春秋航空日本のサービスレベルの高さを感じます。飛行機はタキシングを開始し、LCCでターミナルビル北側の1番スポットに到着。いつもは旅行客で賑わう新千歳空港ですが、ターミナル内は閑散としていました。
5.まとめ
国内線LCCを運航する中でもマイナーな春秋航空日本ですが、座席の座り心地だったりCAさんの挨拶だったりと、サービスレベルの高さを感じました。
みなさんも、春秋航空日本を利用してみるのはいかがでしょうか。
そのほかのLCCの搭乗記はこちら