1.はじめに
2020年10月15日、エアアジア・ジャパンは国土交通省に事業停止の届け出を行いました。(出典:エアアジア・ジャパン:事業廃止のお知らせ — AirAsia Newsroom)
2019年2月には自社初となる国際線、名古屋(中部)-台北線を開設。その後は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、2020年8月には名古屋(中部)-福岡線を開設して立ち直ろうとしていた矢先の出来事だけに、今回の事業停止のニュースは残念でなりません。
エアアジア・ジャパンの搭乗記は以前に投稿していますが(白ちゃんの搭乗記 vol.22 エアアジア・ジャパン3便 中部→新千歳 - 白ちゃんの旅ノート)、今回はエアアジア・ジャパンへの惜別の念を込めて、エアアジア・ジャパンに関する思い出を記したいと思います。
2.紆余曲折を経た就航
ANA(全日本空輸)との経営方針で一度日本から撤退したエアアジアは、再び日本で飛行機を運航するため、2014年に楽天とともに二代目となるエアアジア・ジャパンの設立を発表します。(エアアジアが日本再参入、楽天など出資で来年夏に就航へ | ロイター)
当初は2016年の運航開始を予定していましたが、乗務員やスタッフの訓練に時間がかかり、実際に就航したのは2017年10月のことでした。
(2016年に仙台空港に出されていたエアアジア・ジャパンの広告。「Coming Soon!」と書かれていたが、実際の就航は2019年まで待たなければならなかった。)
当初の計画では中部国際空港を起点に新千歳・仙台・台北線を就航させる予定でしたが、仙台線は計画途中で中止となり(出典:エアアジア・ジャパン、仙台中止 札幌17年初め目指す)(※結局仙台線は2019年に開設)、新千歳線と台北線の就航を急ぐこととなります。
当時仙台空港をよく利用していた私は、新たにできたエアアジア・ジャパンのカウンターやエアアジアの荷物カート牽引車などを見て就航の準備が着々と進んでいたのを目にしていただけに、エアアジア・ジャパンの就航中止は非常に残念でした。
3.エアアジア・ジャパンの独自カラー
何度も就航延期を繰り返しながらも、ついにエアアジア・ジャパンは2017年10月に名古屋(中部)-新千歳線を開設します。私は2代目エアアジア・ジャパンに是非乗りに行きたいと思い、2018年の元旦に新千歳→名古屋(中部)の区間で搭乗しました。
搭乗した日は元旦ということで、乗客には様々な柄の入った金太郎飴が配布されていました。ただ飴が配布されて終わり...と思っていましたが、CAさんからアナウンスが入ります。CAさんが示した柄と同一のものを持っている乗客には、なんとエアアジアA320のモデルプレーン等、豪華景品が当たるというのです。
残念ながら私は当たりませんでしたが、日本発のLCCではできないであろう企画に、私は非常にワクワクしました。
4.おわりに
今回運航停止となってしまったエアアジア・ジャパンは、高いサービスレベルの「日本らしい」部分と、派手な制服、サプライズを行うフットワークの軽さなどの「日本らしくない」部分を併せ持つ、非常に面白い航空会社でした。
2代目エアアジア・ジャパンは運航停止となってしまいましたが、新型コロナウイルス収束後にまた、「3代目エアアジア・ジャパン」が運行されることを願うばかりです。
エアアジア・ジャパンの搭乗記はこちら↓
エアアジア・ジャパンの座席・サービス内容などをまとめています。