札幌市青少年科学館には、DC-6(DC-6B)のモックアップが展示されています。
保存機とは少し違いますが、今回はそんなDC-6の展示に関する記事です。
1.DC-6とは
DC-6とはダグラス社(現ボーイング社)が製造した旅客機で、戦後を代表するレシプロ旅客機です。
旅客機型であるDC-6Bは1949年に初飛行を行い、パンアメリカン航空、キャセイパシフィック航空などの世界各国の航空会社で運航されました。
日本ではJALによって1953年に導入されました。
翌1954年には戦後初の国際線、東京-サンフランシスコ線に投入され、1969年の退役まで使用されています。
2.札幌市青少年科学館への行き方・入場料
DC-6のモックアップは札幌市青少年科学館にあります。
青少年科学館の最寄り駅は札幌市営地下鉄の新さっぽろ駅です。
駅の南側にある1番出口を出ると、青少年科学館の目の前にたどり着きます。
入場料は大人700円、こども(中学生以下)無料となっています。
詳しい青少年科学館の情報は、公式HP(https://www.ssc.slp.or.jp/)をご覧ください。
3.DC-6訪問記
DC-6のモックアップは、青少年科学館の3階に展示されています。
このモックアップは、操縦士の地上訓練に使用されていたCPT(Cockpit procedure trainer)というものだそうです。
モックアップには白地に紺色の帯が入っています。
この塗装は概ねJALの機体と同じなのですが、機種に入っている帯の数が異なります。(JALの機体の白帯は2本、このモックアップの機体の白帯は1本)
モックアップの後方に回ってみます。
機体断面にある銘板には「寄贈 日本空港ビルデング」と書かれており、このモックアップは元々羽田空港にあったものだと推測できます。
コックピットの機器を見てみます。
現在の飛行機とは異なり、アナログの計器がびっしりと置かれています。
操縦桿も簡素で、バスのハンドルのようです。
機長席と副操縦士席の間には、ランディング・ギアやフラップの角度を調整するレバーがあります。
機体上方には、燃料計や燃料ブーストポンプなどの計器があります。
これらの計器を見なければならなかったクルーの人は、さぞかし大変だったことでしょう。
4.まとめ
札幌市青少年科学館で展示されているDC-6のモックアップは、当時のコックピットの雰囲気を十分に残すものでした。
みなさんも、札幌に来たときはぜひ青少年科学館にお越しください。
おまけ
DC-6の隣にはベルヌーイの法則、カルマン渦の展示があります。
この展示に興味を持って、航空関係の仕事を志す人が増えたら嬉しいですね。
前回の保存機巡りの記事はこちら