白ちゃんの旅ノート

世界各地の搭乗記を中心に、飛行機や空港に関することを紹介しています。

新年のあいさつ/ミニ搭乗記 ライオン・エア163便 シンガポール~ジャカルタ

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(※上記の機体は搭乗したものと異なります。)

 

あけましておめでとうございます。

本年も当ブログ「白ちゃんの旅ノート」をよろしくお願いします。

昨年は当ブログにとって飛躍の一年となりました。

 

2021年は昨年に引き続き、新型コロナウイルスと闘う1年となりそうです。

私個人も4月以降ブログにどれだけ時間を取れるか不透明ですので、もしかしたら定期更新できなくなってしまうかもしれません。

 

さて、公私ともに不透明な中で始まった2021年ですが、早速搭乗記をお届けします。

 

今回の搭乗記はライオンエアですが、搭乗記を書く前提で写真を撮っていないため、圧倒的に写真が不足しています。

 

そのため今回は「ミニ搭乗記」と称し、紀行文風に搭乗時の様子をお伝えしていきます。

 

 

 

フライト情報

航空会社:ライオン・エア

便名:JT163便

区間:SIN(シンガポール/チャンギ国際空港)→CGK(ジャカルタ/スカルノ・ハッタ国際空港)

機材:737-900ER

利用日:2017/3/25

 

 

 

1.はじめに

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(ライオン・エアの子会社、ウィングス・エアのATR-72 2017年3月30日 JOGにて)

今回利用するのはライオンエア。

1997年に設立された、インドネシアLCCである。

インドネシアの航空需要の高まりとともに成長し、今ではインドネシア国内でトップシェアを誇る。

 

一方でライオン・エアは度重なる事故を起こしており、2013年には滑走路逸脱、2018年に墜落事故、2019年には滑走路をオーバーランしており、あまりいいイメージはない。

 

安全性には疑問符がつくライオン・エアであるが、以前よりどのような航空会社か興味があったため、今回搭乗してみることにした。

 

2.搭乗記

2.1チャンギ国際空港

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今回の出発地点はシンガポール・チャンギ国際空港のターミナル3。

高い屋根の上には長方形のパネルが並んでいる。

さすが世界的な評価を受けている空港。デザインも洗練されている。

低コストでの運航を目指すLCCらしく、ターミナルの一番隅にあるカウンターでチェックインを済ませる。

 

受付をしてくれたのは気さくなお兄さん。

「日本から来たの。インドネシアは初めて?楽しんで行ってらっしゃい!」

ちょっとした会話であるが、誰しも話しかけられると嬉しいもの。

こういった日本では行われないやり取りも、海外旅行の醍醐味である。

 

早く人々が自由に国境を超え、旅行ができる世の中に戻ることを願ってやまない。

 

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パスポートコントロールを抜け、制限エリアへと入る。

通路に面して並ぶ数多くの免税店やお土産店。

思わず中に入ってしまいたくなる。日本に帰る場面であればお土産を買い込むところであるが、今回は移動途中。

買いたい衝動を抑え、フードコートへ向かう。

 

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今回使用するのはLCC。

もちろん機内食は提供されないため、早めの昼食を済ませてしまう。

 

注文したのは、唐揚げにあんかけをかけたものとスープ。

旅先で食べる食事は、日本では味わえないものばかりで楽しい。

日本人でも合う味付けで美味しかったのを覚えている。

 

食事を終え、搭乗口へと進む。

世界的にも巨大な空港として知られる、チャンギ国際空港内を移動する。

さすがLCC、パスポートコントロールから搭乗口までの距離が長い。

搭乗券に記載された搭乗時間も迫っている。

 

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早足でゲートに向かい、到着したのはちょうど搭乗案内が開始する時間であった。

乗り遅れなくて一安心する。

 

JT163便の運航機材は737-900ER。

数多くの日系航空会社で使用されている、737-800型よりも長い全長を持つモデルである。

なんと737-900ERのローンチカスタマーはライオン・エア。

737-900ERは、ライオン・エアの規模や資金力を象徴する機材と言っても過言ではないだろう。

 

2.2JT163便機内

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機内へと入る。

LCCらしく、ライオン・エアの737-900ERはモノクラスの214席仕様。

機内には革張りのシートがずらりと並ぶ。

 

機内は少し埃っぽい。

カーペットが掃除されていないからだろうか。

東南アジアらしいといえばそれまでだが、機内がきたないのは考えものである。

 

指定された座席に座る。

チェックインしたときには気づかなかったが、搭乗券にかかれていたのは非常口座席の番号であった。

座席間隔が狭いLCCであるが、非常口座席だけはFSC波の間隔が確保されている。

どうやらカウンターのお兄さんが気を効かせてくれたようだ。

お兄ちゃんに感謝する。

 

飛行機はチャンギ国際空港を離陸。

ジャカルタまでの距離は900km。

日本であれば東京-鹿児島間に相当する、比較的短い国際線である。

それほど長い距離ではないのだが、特にやることもないので仮眠を取ることにする。

灼熱の東南アジアにいると体力の消耗が激しいからか、割としっかり眠れた気がする。

 

2.3ジャカルタ到着

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シンガポールから1時間50分、飛行機はジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港に到着。

東南アジア独特の蒸し暑い空気が、全身を包む。

 

通路を進み、インドネシア訛りの英語で入国審査を受ける。

入国審査では滞在期間や滞在先をしつこく聞かれた。

 

他の東南アジア諸国ではない長さの入国審査である。

後で調べて分かったが、インドネシアではテロ事件が数多く起きているらしい。

 

他の国では中々ない長さの入国審査を抜け、無事入国を果たす。

 

到着ロビーには日本料理屋があった。

店先には「だい かんげき」「たのしいよ」の看板が飾られている。

こうした日本ではない装飾の日本料理店を見たり入ったりするのも、海外旅行の楽しいひとときである。

 

しつこいタクシーの勧誘を無視し、市内へのバスのりばへと向かった。

 

 

3.おまけ ~ジャカルタで活躍する日本の中古車両~

 知っている人は知っていますが、ジャカルタ市内ではかつて日本で活躍した中古車両が走っています。おまけコーナーでは、それらの写真を少し紹介します。

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ジャカルタへの進出は2000年にさかのぼります。

第1弾として元都営三田線で活躍した6000系が海を渡り、それ以来JR103系、東急8000系等が譲渡され、今に至ります。

写真は205系。JR東日本で活躍していた車両です。

 

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車内は電光掲示板が設置された以外は基本的に手を加えられておらず、日本時代のままです。

日本でいつも目にする空間に映し出されるジャカルタの車窓はどこかアンバランスで、面白いものがあります。

 

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ジャカルタでは、日本の都心部には存在しない構内踏切があります。

多くの人が踏切を渡って列車に乗り込む風景は、東南アジアらしいですね。

 

ライオン・エアの搭乗記をお届けしました。

いつもと異なる文体でお届けしましたが、いかがだったでしょうか。

 

お正月企画はまだまだ続きます。

明日は2019年に乗車した、バンコク~チェンマイの移動記をお届けする予定です。

お楽しみに!