白ちゃんの旅ノート

世界各地の搭乗記を中心に、飛行機や空港に関することを紹介しています。

引退したL-1011に乗りたい! 保存機をまとめてみる

戦闘機メーカーであるロッキードが開発した旅客機、L-1011。

なめらかなフォルムを持つ3発機は今なお世界中の航空ファンの心をつかんで離しません。

 

残念ながらL-1011はアメリカで活躍している1機を除いて引退してしまいましたが、世界中には地上に留め置かれて保存されている機体も存在します。

 

今回はそんなL-1011の保存機を紹介していきます。

 

1.L-1011とは

L-1011とは、ロッキード社(現ロッキード・マーティン社)が製造した中型旅客機です。

騒音の少ないエンジン、最先端の自動航法装置を搭載した当時としては画期的な旅客でした。

 

L-1011は1972年に運用を開始。

イースタン航空、デルタ航空、トランス・ワールド航空などの大手航空会社で運用されました。

日本ではANA(全日空)が導入し、21機導入されています。

 

詳しいL-1011の情報についてはこちらのサイトをご覧ください。

trafficnews.jp

 

L-1011は高性能の旅客機であったものの、ライバルのダグラス社のDC-10、ボーイング社の767や777に比べて経済性が乏しかったことが影響し、L250機が製造されただけで生産中止となってしまいました。

 

少量生産にとどまってしまったL-1011ですが、世界各地にL-1011の保存機があります。

 

2.保存機

2.1 タイ aircfrcft marchet N718DA

バンコクの中心部のい市場の中に、銀色に塗られた元N718DAが保存されています。

この機体は1974年にデルタ航空で運用を開始したもので、その後タイ・スカイ・エアに移籍してHS-AXEとして運航していた機体となります。

 

現在はAircraft Market のシンボルとして置かれているようで、機体には自由に近づけるようです。

機体からはすべり台が伸びていることから、機体にも入れるものかと思われます。

タイへの渡航が解禁になったら、是非行ってみたい場所の一つです。

 

この場所の地図

 

2.2 タイ 331 station coffee war 

ANAのトリトンブルーに塗られている機体、日本で活躍した機体...といいたいところですが、日本で登録されていたことはありません。

 

この機体は元1973年にイースタン航空でN327EAとして登録された機材で、その後キャセイパシフィック航空・ドラゴン航空(VR-HOK)、オリエント・タイ航空(HS-LTB)を経て最後はエンジェルエア(XU-700)で飛んでいた機材になります。

 

現在この機体はパタヤ郊外の331 station Coffee War という店にあり、内部はカフェになっています。

 

この場所の地図

 

2.3.サウジアラビア Royal Saudi Air Force museum HZ-AHP

この機体、情報が少ないので調べるのに苦労しました。

この機体は1980年に登録され、サウジアラビア航空(サウディア)で運用されていたものになります。

残念ながら、この機体の内部の展示は行われていないようです。

 

この場所の地図

 

2.4.韓国 Air cafe N318EA

日本のお隣韓国にある機体というのに情報が少ないN318EA。

この機体は元々イースタン航空に納入されたたもので、1997年にキャセイパシフィック航空に移籍しています。

 

引退後は韓国の大邱で保存、カフェとして利用されているようなのですが、カフェ自体のHPが存在しないため詳細は不明です。

 

カフェとして営業しているのでもちろん機内にも入れるのですが、残念ながら座席や内壁は残されておらず、内部に入っても無骨な構体しか見られなさそうです。

 

昨年訪問した方のYou Tubeはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=2wA8BhR3zdA

この場所の地図

 

2.5.ベナン Air de Jeux plage Erévan JA8522

ANAで活躍していた機材が、なんとアフリカにあります。

この機体は1978年にJA8522として登録、国内幹線や中距離国際線で用いられました。

その後1996年にアメリカの航空会社、リッチインターナショナル航空に移籍。

2001年にカンプチア航空でXU-100として活躍したあと、2004年にシエラレオネの航空会社Air Rumで引退しているようです。

 

機内にはANA時代の座席がそのまま置かれていたり、トイレのドアにある「鍵をおかけください」の表記が残っており、日本時代の面影があちらこちらで見られるようです。

 

ベナンに行くのは大変ですが、自分の目で見たいと思わせる機体です。

 

実際に行った人のレポート

https://liveandletsfly.com/l-1011-cotonou-benin/

 

この場所の地図

 

2.6 ヨルダン アカバ海底 CS-TMP

 こちらは世界的にも珍しい、海にある機体です。

元々この機体はアリア=ロイヤル・ヨルダン航空(現ロイヤル・ヨルダン航空)で活躍していた機体で、その後はTAPポルトガル航空、エア・インディア、などで飛行した後、2000年代前半にルズエアーで引退しています。

この機体は解体されることなくなんと海底に沈められ、人工岩礁として利用されています。

機内にはギャレーや座席がそのまま置かれており、不思議な雰囲気となっています。

 

CS-TMPに潜水した方の動画はこちら

www.youtube.com

 

3.番外編~現在唯一稼働しているL-1011~

 2021年現在世界中の空から消えてしまったL-1011ですが、1機だけ現役なものがあります。

それがN140SC、 ノースロップ・グラマンで使用されている機体です。

この機体は衛星を宇宙へ持っていくための空中発射台として利用されています。

L-1011「スターゲイザー」、NASAの電離層探査衛星打ち上げ成功 | FlyTeam ニュース

 

機会があれば飛行しているL-1011をみてみたいものですね。

 

4.まとめ

世界中にあるL-1011の保存機をまとめてみました。

バンコクのような行きやすい場所からアフリカの果てまで、様々なところに保存されていますね。

 

個人的にL-1011のフォルムは大好きなので、いつかこれらの保存機を訪れる旅をしてみたいです。