白ちゃんの旅ノート

世界各地の搭乗記を中心に、飛行機や空港に関することを紹介しています。

博物館巡り vol.1 三沢航空科学館

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今週から新コーナーとして、航空博物館の紹介記事をアップしていこうと思います。

今回はその第1弾。青森県にある三沢航空科学館を紹介します。

※注意

この記事は博物館リニューアル前の訪問記です。

現在の展示内容とはは異なるので注意してください。

 

 

 

1.はじめに

三沢航空科学館は青森県三沢市にある航空博物館です。

米軍三沢基地・三沢空港の近くにあり、航空博物館からは三沢基地を見渡すことができます。

 

三沢航空科学館は第2次世界対戦前前後の航空機や日本初の国産旅客機YS-11に関する展示が充実しており、日本における航空史を学ぶうえで非常に役立つ施設となっています。

 

2.アクセス方法

三沢航空科学館の場所

 

三沢航空科学館は三沢空港から車で6分、三沢駅から車で15分、三沢十和田下田ICから車で15分の場所にあります。

 

車で向かうことがメインの三沢航空科学館ですが、土日祝日は三沢市が無料の「MISAWA ぐるっとバス」というものを三沢駅から運航しており、公共交通機関でも行くことが可能です。

詳しい運行情報は公式HPをごらんください。

kokukagaku.jp

 

3.訪問記 

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三沢航空科学館にやってきました。

ガラス張りが目をひく大きな建物です。

 

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エントランスに向かいます。

開放的なエントランスには、気球のモニュメントと売店があります。

奥にある券売機で入場券を買い、中へ入ります。

 

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展示室に入ってまず目にするのは、ミス・ビートル号のレプリカです。

この飛行機は初めて北太平洋を無着陸で飛行した機体で、無着陸飛行の出発地点が三沢村(当時)の淋代海岸だったことから、この科学館の中に展示コーナーが設けられています。

 

レプリカの周りには無着陸飛行をおこなった当時の時代背景や、ミス・ビートル号がきっかけで日本に贈られたりんごの穂木のエピソードについて書かれた展示もありました。

 

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ミス・ビートル号の展示を抜けると、大きな展示室が現れます。

まず待ち構えているのは東北電力でかつやくしたヘリコプター「きたかみ号」です。

1953年に製造された機体で、東北電力に受け渡されたあとは送電設備の建設・保守点検に用いられたそうです。

 

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きたかみ号の近くにはあの有名なライト兄弟が作った飛行機「ライトフライヤー」のレプリカがあります。

こんなに簡素な機体でも飛べるんですね。

 (現在このレプリカは博物館受付付近にあります。)

 

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そして展示室の奥には日本エアコミューターで活躍した機体、JA8776が展示されています。

この機体は1971年に登録されたもので、2002年まで活躍していました。

最後に活躍していた日本エアコミューターがJAS(日本エアシステム)系列だったことから、現在日本で唯一残るJAS塗装のレインボー塗装をまとう機体となっています。

この機体の詳しい記事はこちら

aroundairport.hatenablog.com

 

そもそもなぜ青森県に日本エアコミューターのYS-11が展示されているのかというと、YS-11の技術委員長だった木村秀政氏の先祖が南部藩士だというところからきているようです。

 

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YS-11の隣にはDC-9のコックピット部分が展示されています。

コックピットには座り、計器にふれることも可能です。

コックピットからは上空を飛んでいる映像が流れているため、あたかも機長になった気分を味わえます。

 

ちなみにこの機体はJASで使用されていたものとのことですが、元々の機体番号は不明です。

(参考)三沢航空科学館HP:操縦席はどうなっているの?

 

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三沢航空科学館には「パイロット入門」というコーナーもあり、パイロットになるために必要な聴覚力、バランス力、形状認識能力を試せるコーナーもあります。

視野テストを受けてみましたが、パイロットに求められる視野の広さに驚いてしまいました。

 

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「パイロット入門」というコーナーの隣には、あなたも航空管制官というコーナーがありました。

「ぼくは航空管制官」というゲームがおいてあるだけなのですが、このゲームはやり始めるとクセになってしまいます。

※現在このコーナーは撤去されてしまったようです。 

 

ちなみにここにあったゲームは市販品なので、興味のある人はぜひ買ってみてください。

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2階に上がると、航空機の模型がずらりと並んだコーナーがあります。

これらの模型を眺めていると、時間を忘れてしまいそうです。

 

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三沢航空科学館はもちろん「科学館」としての側面も存在します。

2階には発電に関するコーナー。

太陽光電池や風力発電について学べます。

※現在このコーナーは撤去されてしまったようです。

 

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1階にも滑車を使って自分の体重を学べるコーナーがあり、飛行機に詳しくない子どもも楽しめる内容になっています。

 

4.まとめ

三沢航空科学館の訪問記をお届けしました。

航空に関する展示から科学館的な内容まで多彩な展示が行われており、大人から子供まで楽しめる内容となっています。

 

東京からは遠いですが訪れる価値のある施設ですので、是非皆さん行ってみてくださいね。

三沢航空科学館のHPはこちら

kokukagaku.jp

そのほかの航空博物館の記事はこちら

aroundairport.hatenablog.com

aroundairport.hatenablog.com