国際線仕様機材(A44)の767で新千歳から羽田へと向かいます。
Wifiが使えないなどの欠点もありますが、国際線の雰囲気を大いに楽しめました。
航空会社:日本航空
便名:JAL512便
区間:CTS(札幌/新千歳空港)→HND(東京/東京国際空港(羽田))
機材:767-300ER(JA606J)
利用日:2021/12/22
1.はじめに
2021-2022年にかけての年末年始は、航空業界にとって前例のないシーズンとなりました。
昨年に引き続き猛威をふるった新型コロナウイルスと、2021年初頭におきた777のエンジントラブルの影響により、国内線機材が不足しているのです。その結果、JALとANAは運用に余裕のある国際線機材を国内線に転用して繁忙期をしのいでいます。
これは手軽に国際線機材に乗れるまたとないチャンス。ちょうど東京に行く日に国際線仕様機材の運航便があったので、利用してみることにしました。
2.予約方法
(国際線機材機材で運航される便の画面を出すため、小松→羽田の画像を使っています。)
今回もいつもどおりJALHP(https://www.jal.co.jp/jp/ja/)から予約しています。
JALが運航している国際線仕様機材には777と767のものがありますが、今回は767の方を利用してみます。利用便を選ぶ際、JALのHP上には「国際線機材」と書かれており、国際線機材を選びやすくなっています。
3.搭乗記
今回の旅は新千歳空港からスタート。
JALのカウンターは近年新しくなり、手荷物を無人で預け入れられるようになりました。
出発まで時間があるので、サクララウンジに入ります。
ビールサーバーではサッポロクラシックを飲むことができます。
ラウンジを出て搭乗口へと進みます。
今回利用するのはJA606J。2003年より日本航空で使用されている機材で、ウィングレットがあるのが特徴です。この機材はA44と呼ばれる仕様で、コロナ禍以前は成田-バンクーバー、ホノルル、ジャカルタ線などに使用されていたものになります。
通路を通って目にするのはビジネスクラスの座席。
この座席は「JAL SKY SUITⅡ」と呼ばれるもので、完全フルフラットになる座席、15.4インチのタッチパネルが特徴となっています。いつの日か、この座席で海外に行ってみたいものです。
参考:JAL SKY SUITE Ⅱ(シート) - JAL国際線
続いて普通席。
普通席は「JAL SKY WIDER」と呼ばれる、JAL国際線で標準的な座席が使われています。
JAL国際線の普通席は座席幅やシートピッチが広いのが特徴です。
このゆとりは長距離を移動する国際線においてはかなりのアドバンテージとなっており、SKYTRAX社によって「ワールド・ベスト・エコノミークラス」に選ばれています。
座席の背面には個人用モニターのほか、USBポートや2段階に折り畳めるテーブル、2つに分けられたシートポケットがあります。
長時間の移動でも苦にならないよう工夫が凝らされていますね。
余談ですが、767のモニターの解像度は低いのが特徴です。
個人用シートモニターに映し出される「日本航空をご利用いただきまして誠にありがとうございます。」の文字は、どこか色あせている印象を受けます。
搭乗が終了し、飛行機はプッシュバック。
窓越しには新千歳空港の冬の名物、デアイシングカー(飛行機に除氷剤をまく車)が見えます。
程なくして飛行機はRWY19Rから離陸。
眼下には白くなった北の大地が見えます。
程なくしてシートベルト着用サインが消灯。
機内にはWifiマークがありますが、それは国際線で運用されているときの話。
国内線で運用されているときはWifiはおろか個人モニターも使えません...
晴れていれば北海道から本州にかけての景色が楽しめるのですが、今日はあいにく曇り。飛行機は雲の海の中を南下していきます。
安定飛行に入ってから程なくして、ドリンクサービスが開始されます。
私は今回も「スカイタイムももとぶどう」を注文。
ももの甘みとぶどうの酸味がマッチしたお気に入りのジュースです。
今月の機内誌「SKYWARD」の特集はハワイ。
一日も早く自由に海外に行けるようになってほしいですね。
1時間あまりの飛行のあと、飛行機は羽田空港に到着。
到着したスポットの隣にはA350が駐機していました。もうすっかりJAL国内線の主役はA350になりましたね。
4.まとめ
国際線仕様の767搭乗記をお届けしました。
国際線仕様のゆとりある座席で移動できる反面、Wifiや個人モニターが使えないところは一長一短といったところですが、みなさんも利用する機会があればぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
なお同じ国際線仕様機材でも、777で運航される便はWifiや個人モニターも利用できます。詳しくはこちらの搭乗記をごらんください。
5.年末のあいさつ
今年も一年「白ちゃんの旅ノート」をご覧くださいましてありがとうございました。
来年も搭乗記を始めとした記事を書いて行く予定ですので、よろしくお願いいたします。それではまた来年お会いしましょう!