767のビジネスクラスに乗って新千歳へ向かいます。普通席扱いながらビジネスクラスの座席に座ることができ、快適なフライトとなりました。
航空会社:全日本空輸(ANA)
便名:NH1411便
区間:HND(東京/東京国際空港(羽田))→CTS(札幌/新千歳空港)
機材:767-300ER(JA621A)
利用日:2021/12/24
1.はじめに
2021-2022年にかけての年末年始期間は、航空会社にとって特別なシーズンとなりました。新型コロナウイルスの影響に加え、エンジントラブルの影響によって大型機である777が使えないのです。
そのかわりANAやJALではコロナ禍によって余剰となった国際線仕様の767を国内線に投入し、急場を凌いでいます。
今回は繁忙期に投入される国際線仕様の767に搭乗し、羽田から新千歳を目指します。
2.予約方法
今回もANAHP(ANA|航空券 予約・空席照会・運賃案内・国内線)より予約しています。ANAのHPには使用される機材のコードが書かれているため、国際線仕様機材を狙って乗ることが可能です。
国際線仕様機材の機材コードは「767」となっており、国内線仕様の767の機材コード「76P」と区別されています。
※2022年11月現在、この機材で使用される便には「76E」というコードが割り振られ、ビジネスクラスの座席ではプレミアムクラスのサービスが開始されています。
今回は特典航空券で予約します。特典航空券での予約の場合、ビジネスクラスの区画も事前に予約することができました。
座席の間隔が広いのがビジネスクラスの区画。この便は臨時便であったため、予約時点ではほとんどすべての座席が指定可能でした。
3.搭乗記
出発は羽田空港第2ターミナルから。
冬休みの始まりということもあり、空港には活気が戻って来ていました。
保安検査を抜けてやってきたのは59番搭乗口。保安検査場からは徒歩1分です。
第2ターミナルの中央部分、使いやすい場所から出発していくANAの強さが光る場面ですね。
本日搭乗するのはJA621A。
2011年から運用されている機体で、ビジネスクラス35席、エコノミークラス167席の202席仕様となっています。
コロナ以前は成田-青島、上海浦東、成都、広州、香港などの中国路線を中心に運用されていたようです。
機内に入って見ましょう。今回利用するのはビジネスクラスの座席。
この座席は「ANA BUSINESS CRADLE」と名付けられており、自由にリクライニングできる座席、59インチ(150cm)のゆとりあるシートピッチが特徴となっています。
早速座席に座ってみます。この機材のビジネスクラス区画の座席配置は2+1+2の5列配置。エコノミー座席の配置は2+3+2ですから、横幅にもかなり余裕があります。
こちらの座席には12.1インチの個人用モニターが設置されており、長時間の移動でも大画面で映画などを鑑賞できるようになっています。
座席の横にはモニター用のコントローラー、サングラス入れ、イヤホンジャック、コンセント、USBポートが置かれています。いかにも国際線のビジネスクラスといった充実度ですね。
国際線仕様の機材を国内線に運用する際にはモニターが使えないなんてことも多いのですが、なんと今回の機材ではモニターを使用することができました。
スカイチャンネルではるろうに剣心などが見られたのですが、短距離の国内線ですべてを見るのは厳しいですね...
ちなみにモニターにある「通信・接続」の機能は使用不可。同様に国内線使用時は機内Wifiも使えません。繁忙期にしか使われることのない機材なので致し方なしといったところでしょうか。
全員の搭乗が終わり、飛行機はRWY34Rから離陸。
離陸直後には夢の国、東京ディズニーリゾートが見えます。
安定飛行に入り、シートベルトサインが消灯します。
羽田空港の出発時間は午後3時半。夕暮れの空とともに飛行機は北へと向かって行きます。
このあとドリンクサービスもあったのですが、座席が心地よすぎて寝てしまい、結局飲まずじまいになってしまいました。
17時ちょうど、飛行機は新千歳空港に到着。
この日の千歳の気温は2.6度。気温がプラスなのでまだいい方ですが、東京の気温とのギャップで体がやられてしまいそうです...
4.まとめ
国際線仕様の767は初搭乗でしたが、普通席扱いでビジネスクラスの座席を楽しめる快適なフライトでした。今後も機会があれば国際線機材へ積極的に乗ってみたいですね。
ちなみに今回搭乗した「ANA BUSINESS CRADLE」という座席は、ANAの787(機材コード:78M)でも使用されています。こちらは国内線で運用される際にはプレミアムクラスとなっており、国内線に乗っていながらも国際線ビジネスクラスのようなサービスを受けられます。767と787の2種類のビジネスクラス座席を乗り比べてみるのも楽しいかもしれません。
ANAの国際線仕様機材プレミアムクラスの搭乗記はこちら