(画像出典Belavia:Home - BELAVIA - Belarusian Airlines)
航空会社:ベラヴィア航空
便名:B2847便
区間:MSQ(ミンスク/ミンスク・ナショナル空港)→IEV(キーウ(キエフ)/ジュリャーヌィ国際空港)
機材:機材:737-300(EW-282PA)
利用日:2020/1/3
1.はじめに
ベラヴィア航空、名前を聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。欧州最後の独裁国家として知られるベラルーシのフラッグ・キャリアです。737、ERJシリーズなどを保有し、ミンスク・ナショナル空港を拠点として欧州各地へと就航しています。
今回は、あまり知られていない謎の航空会社、ベラヴィア航空の搭乗記です。
2.購入方法
今回も、航空会社公式HP(https://en.belavia.by/)から購入しています。出発地と到着地を入力し、料金プランを選択します。ベラヴィア航空の料金プランは、「Light」「Smart」「Flex」の3つです。「Light」運賃は10kgまでの荷物のみ機内持ち込み可のプラン、「Smart」運賃は機内持ち込み荷物のほかに、23kgまでの預け入れ荷物、座席指定料金も含まれているプラン、「Flex」は「Smart」運賃のサービスに加え、日程変更料金、キャンセル料等無料のプランとなっています。
今回は、小さいキャリーケースを持っていたため、「Smart」運賃で購入します。料金プランは欧州のFSCと同様で分かりやすいです。
料金プランの選択後、追加サービスの選択に移ります。今回は座席指定無料のプランで予約していますので、ここで座席を選択してしまいます。
最後にクレジットカードで決済をして完了...のハズなのですが、1回目は失敗。するとクレジットカード会社からメールが来ました。どうやら、不正利用検知プログラムに引っかかってしまったようです。不正利用ではないことをクレジット会社に通知し、無事購入完了です。
3.搭乗記
今回の出発地点は、ミンスク・ナショナル空港(旧ミンスク第2空港)です。クリスマスシーズンとあって、空港にはイルミネーションが施されています。
出発便が表示されている電光掲示板を見てみます。ミンスク空港を発着するほとんどの便が、ベラヴィア航空の運航便です。
カウンターの前にはこのようなゲージが置かれていますが、あまり厳密に運用されているわけではなさそうです。荷物の大きさの確認はせずに、そのままカウンターへと向かいます。
ミンスク・ナショナル空港では、ここを本拠地とするベラヴィア航空運航便でも便ごとにカウンターが開設されます。今回利用するB2847便のカウンターは30番です。パスポートを提示し、航空券を受け取ります。
今回は荷物を預ける関係でカウンターを利用しましたが、カウンター横にはキオスクもありました。荷物を預けない方は、こちらを利用するといいと思います。
手荷物検査とパスポートコントロールを抜け、制限エリアへと入ります。巨大なクリスマスツリーが目を引きます。
キエフ行きのB2847便が使用する搭乗口は1番でした。通路を歩き、ターミナルの端に向かいます。搭乗口の周辺にはなにもありません。空港の地図上では搭乗口付近にバーがあるということでしたが、営業していない様子でした。
搭乗時刻となり、機内へと入ります。今回搭乗するのはEW-282PA、1995年登録の737-300です。この機材はコンチネンタル航空、ライアンエアー、中国国際航空等で使用されていた機材です。この機材は旧塗装となっており、青地の帯が2本描かれているのが特徴的です。飾り気のない旧塗装はいかにも「東側」といった印象を受けます。
機内へと入って行きます。ベラヴィア航空の737-300は、全席エコノミークラスの148席仕様となっています。基本的な座席レイアウトは3+3ですが、一部座席では2+2となっていました。いずれの座席も、肉厚シートとなっているのが特徴的です。
座席にシートモニターはなく、座席背面にはテーブルしかありません。非常にシンプルです。座席間隔は、日本のFSC国内線で使用される機材と同じくらいです。少しですが足を伸ばせます。
夜遅い便なのにも関わらず、乗客が続々と乗って来ます。オーバーヘッドキャビンにも大量の荷物が置かれていきます。すべての乗客の搭乗が終了し、飛行機の扉が閉められます。
飛行機はミンスクを飛び立ち、キエフへと向かって行きます。この便の飛行時間は50分と非常に短いのですが、きちんとドリンクサービスもありました。
シートポケットにある冊子を見てみます。ベラヴィア航空が運航する便はすべて国際線となっていますので、免税品も売られているようです。
短い時間ながらも国際線らしく、機内誌もきちんと用意されておりました。
ドリンクサービスが終わったのもつかの間、飛行機は高度を下げ、キエフに到着します。ジュリャーヌィ国際空港ではオープンスポットに到着しました。先程は見られなかったエンジンや、機体後方が見えます。
ウクライナにのパスポートコントロールを抜け、荷物を回収します。日本人がウクライナへ入国する際にビザは不要なのですが、入国審査官はそれを知らなかったのか、入国スタンプを押して貰うために5分ほど待たされました。
無事ウクライナへと入国しましたが、今回はウクライナの観光はせず、翌朝の便でワルシャワへと向かいます。ネット上では全くと言っていいほど情報のなかったジュリャーヌィ国際空港ですが、ターミナルビルは24時間使用できました。空港のベンチで仮眠を取り、翌朝のフライトを待ちます。
4.まとめ
航空券の購入で少し手間取ったベラヴィア航空ですが、短時間ながらもドリンクサービスが行われたりと、ホスピタリティを体感できました。長年ビザを取得することでしか入国できなかったベラルーシですが、2018年より出入国地点をミンスク・ナショナル空港(ミンスク国際空港)とすれば30日間ビザなしで滞在できる制度が創設されました。
みなさんも、ベラヴィア航空を利用してベラルーシに行ってみてはいかがでしょうか。
※お知らせ
8月いっぱいまで、毎週日曜日に行ってきた更新は休止させていただきます。次の記事の投稿は、来週金曜日に予定しております。