航空会社:日本トランスオーシャン航空
便名:NU5便
区間:KIX(大阪/関西国際空港)→OKA(沖縄/那覇空港)
機材:737-400(JA8998)
利用日:2018/11/17
1.はじめに
2019年5月、日本トランスオーシャン航空の737-400が引退しました。737-400は737クラシックと呼ばれる航空機の一つで、737-100、200グループと比較して改良されたエンジン、グラスコックピットなどが特徴の機材です。
世界中から姿を消しつつある737クラシックを求めて、引退間際の日本トランスオーシャン航空の737-400運航便に搭乗してみることにしました。
2.搭乗記
出発地点は関西国際空港です。関西国際空港といえばpeachの本拠地のイメージが強いですが、ジェットスター・ジャパンやスターフライヤーをはじめとした他の航空会社も関空発着の国内線を運航しています。
今回利用するのは14時発、日本トランスオーシャン航空5便、那覇空港行きです。那覇空港までのブロックタイムは2時間15分となっています。
保安検査を終え、制限エリア内へと入ります。この日の搭乗機はJA8998でした。この機材は元々1998年にJAL機材のとして登録され、JALエクスプレス、日本トランスオーシャン航空と渡り歩いてきました。
機内へと入ります。座席はグレーをベースとしたモケット生地で、座席も肉厚になっています。
座席背面を見てみます。背面には大きなシートテーブルが配置されています。シートテーブルは、「JAL SKY NEXT」仕様のものよりも大きめです。(JAL SKY NEXT仕様の座席の搭乗記はこちら→白ちゃんの搭乗記 vol.13 日本航空2905便 仙台→新千歳(737-800運航便) - 白ちゃんの旅ノート)
座席の肘掛には、灰皿がついていました。飛行機の座席で喫煙が可能であったことは、機内全面禁煙である現在からは想像もつきません...
座席の上にはライトが設置されています。ライトやCAさんの呼び出しボタンなど、どこか無骨な印象を受けます。
オーバーヘッドキャビンは、今製造されてる機材よりもだいぶ小さいなっています。オーバーヘッドキャビンにキャリーバッグを持ち込む人が増えたのは、ごく最近であることに気づきます。
飛行機はプッシュバックを開始し、RWY06Rから離陸します。離陸直後には、台風で壊れた関空連絡橋が見えました。
飛行機は南西へと飛んでいきます。この日の西日本は晴れでした。どこまでも空が澄み渡っています。
737-400では機内wifiは使用できませんので、読書をして過ごします。
飛行機は降下を開始し、那覇空港のRWY36に離陸。空港着陸直前、南国独特の市街地の風景が見えてきました。
飛行機は那覇空港に着陸。実はこの後、私は宮古島に向かいました。搭乗案内を見て次の搭乗口を探します。搭乗案内に書かれている搭乗口の番号は27番。確認してみると、今降りてきた搭乗口です。実はこの便、NU5便として那覇に到着した後にNU571便として宮古島行きとなったのです。
機内清掃が終わったのち、私は再びこの機体に乗り込みました。FSCの上級会員の修行をしているとこのようなケースに出くわし、CAさんに「お客様、おかえりなさいませ」と言われることもあるらしいのですが、今回は普通に「お客様、ご利用ありがとうございます。」と言われました。
3.まとめ
737-400への搭乗ははじめてでしたが、灰皿が置かれた座席、狭いオーバーヘッドキャビンなど、90年代の飛行機旅を追体験できるものでした。
現在この737-400、JA8998はSU-TCKとしてエジプトで活躍しています。JA8998の末長い活躍を期待するばかりです。
日本トランスオーシャン航空の現在の機材、737-800の搭乗記はこちらです。よかったら読んでみてください。