不定期更新になってから初めての搭乗記です。
エアドゥの767に乗って羽田から千歳を目指します。
座席や塗装は新しいのですが、その他の設備に年季を感じる少し不思議な機体でした。
航空会社:AIR DO
便名:HD29便
区間:HND(東京/東京国際空港(羽田))→CTS(札幌/新千歳空港)
機材:767-300(JA602A)
利用日:2021/3/28
1.はじめに
北海道の翼として知られるAIR DO。
その中でも羽田-新千歳線は日本屈指のドル箱路線であり、この路線には中型機である767が多く投入されています。
AIR DOの767には自社発注機や海外の航空会社で活躍していた機材など、様々なタイプがありましたが、2021年現在では288席の2種類のみとなってしまいました。
今回は、そのうちの1つである767-300(標準型)に乗って羽田から新千歳を目指します。
2.搭乗記
今回の出発地点は羽田空港第2ターミナル。
日曜日の午後ということもあり、ターミナルは人であふれかえっています。
保安検査場を抜け、搭乗口を目指します。
今回の出発はターミナルの端にある56番搭乗口です。
ここまで歩くのは大変ですが、もちろんANA便よりも安い料金しか払っていないわけなので仕方ありませんね。
ターミナルの自動販売機には「ゆっぽくんの水」という商品が販売されていました。
調べてみると、このキャラクターは東京都の銭湯のゆるキャラだそうです。
隣には搭乗した日に就航したソラシドエアの羽田-那覇線の就航記念式典に使われた小道具が残っていました。
(降機時に撮影)
今回利用するのはJA602A。
ANAから2016年に移籍してきた機材です。
この機材は「ベア・ドゥ北海道JET」として機体全体に“北海道の四季“をイメージした塗装が施されています。
機体には羊やフクロウ、時計台などがペイントされていて、見ているだけでも楽しいです。
AIR DOには上級会員制度はないため、小さな子ども連れや車いす利用者向けの事前改札サービスが終わったあとは、機体後方の座席の人から案内されます。
上級会員が先に通路側座席に座ることもないため、搭乗は比較的スムーズに進みます。
座席を見てみます。
この機体は1998年登録の古い機体ですが、座席は新しいものに交換されています。
LCCのような極薄の座席ではないため、それなりに快適です。
快適に過ごせるよう、座席の背面下部はなるべく空間を開けるように設計されています。
通常時であれば備え付けてある機内誌は、新型コロナ対策で置かれていませんでした。
全員が搭乗を開始したあと、飛行機はプッシュバックを開始。A滑走路に向けて進み出します。
羽田空港の着陸ルートが見直されたため、このAIR DO29便は滑走路16Rからの離陸です。
北に向かう飛行機がA滑走路を使うのはなんだか新鮮です。
離陸から20分後、ドリンクサービスが始まります。
今回はオニオンスープを注文。
程よい塩加減が絶妙です。
機内を見渡してみます。
座席はリニューアルされているのですが、どうやら機内は登場時のままのようです。
新しい座席と古いままの機内が不思議な印象を与えます。
オーバーヘッドキャビンの収容量も小さいため、荷物を入れるのに苦労している人もいました。
飛行機の外を見てきますが、雲が多くてどこを飛んでいるのか分かりません。
ANA便であればwifi を使って位置を知れるのですが、AIR DOの機材でwifi は使えません。
北海道までのフライトは1時間強ですので、ぜひとも機内Wifiを整備して欲しいところです。
やることがないので機内でウトウトしていたらいつの間にか着陸態勢に入っていました。
新千歳空港を東側から回り込み、RWY19Lに着陸していきます。
ボーディングブリッジが接続され、降機が始まります。
この日の新千歳空港の最高気温は12℃。
この時期にしては暖かいですが、本格的に暖かくなるのはまだ先です。
3.まとめ
ANAの中古機で運航されるAIR DOの搭乗記をお送りしました。
機内が古かったりwifi が使えないと言った不便な点もありましたが、航空券が安価で羽田発着というのは大きな魅力ですね。
AIR DOは羽田-新千歳の他にも旭川、女満別、釧路、帯広、本州だと仙台、名古屋(中部)、神戸にも就航しています。
これから本格的な観光シーズンに突入する北海道にAIRDOを使って行ってみてはいかがでしょうか。
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