(搭乗した機体とは異なります)
製造から17年経過した777-200の旧シートで東京に向かいます。
現在ではなかなか味わえない肉厚シートは快適でした。
航空会社:ANA(全日本空輸)
便名:NH50便
区間:CTS(札幌/新千歳空港)→HND(東京/東京国際空港(羽田))
機材:JA714A(777-200)
利用日:2022/9/10
1.ANAの777
ANAの777-200は1995年に導入され、羽田-新千歳、伊丹、福岡、那覇線などの国内幹線で使用されています。
初期に導入された機材は退役していますが、現在使用されている2005年以降に登録の機材に関しては今後も使い続ける計画となっており、2022年現在、機内のリニューアルが進められています。
リニューアルされた機材は快適なのですが(過去記事https://aroundairport.hatenablog.com/entry/2019/12/28/200216参照)、
今回はまだリニューアルされていない機材に乗って、その設備を見てみたいと思います。
2.搭乗記
今回使用するのはANA50便。
7:30に新千歳空港を出発し、9:05に羽田空港に到着する早朝便です。
新千歳空港は札幌市内から離れていますが、札幌市内から始発の電車に乗ると6:28には新千歳空港に到着できます。
優先搭乗に引き続き、一般の利用客が機内へと案内されます。
今回搭乗するのはJA714A。
2005年から活躍している機材で、普通席384席、プレミアムクラス21席の405席仕様となっています。
機内に入ってみましょう。
3+4+3の横10列に、青い座席がずらりと並びます。結構肉厚な座席です。
機内の足元スペース確保のため、2010年代後半-2020年代前半にかけて製造された機体の座席は薄型化が進んでいます。
たった10年で座席のトレンドが変化してしまう航空業界の変化のスピードには驚きます。
座席をもう少し詳しく見てみましょう。
生地は青地にしましま模様。
このようなストライプの入った模様も最近はみかけなくなりました。
座席背面にあるのはコップ用に穴が開いたテーブルのみ。
10年以上前の座席ですので、パーソナルモニターやUSB電源は装備されていません。
ただし、WiFiには関しては後年の改造により利用可能です。
プレミアムクラスの座席はこんな感じ。
ANAの最新のプレミアムクラスの座席はグレーでまとめられていますが、こちらは青を基調としたデザインとなっています。
機内には続々と乗客が乗り込んできます。
区画の最前部には、大画面で日本全体と現在地が書かれた地図が映し出されます。
このような大画面も、最近の機材では見られなくなりましたね。
この日の新千歳空港は快晴。
エンジン横にはPratt & Whitneyの鷲のマークが描かれています。
2021年に起きたPratt & Whitney社製のエンジントラブル。
国交省、JAL・ANAの777に運航停止指示 米機エンジン故障で | FlyTeam ニュース
この事案によって、日本で飛行している777も運航停止を余儀なくされました。
国土交通省が条件付きで運航再開を認めたのは2022年3月のこと。
777がお客さんを乗せて飛行するまでには、さらに3か月ほどかかりました。
エンジントラブルによる運航停止の期間は長かったですが、またANAの777に乗れてうれしいですね。
乗客全員の搭乗が終了し、飛行機はWRY01Lから離陸。
左手には樽前山が見えます。
離陸して右旋回を行い、飛行機は一路東京を目指します。
朝方の空は地上がクリアに見えてとてもきれいです。
あっという間に飛行機は降下を開始。
霞ヶ浦が見えてきました。
羽田空港に着陸。この日の着陸滑走路はRWY34Rでした。
航路をショートカットをしたようで、若干早く着くことができました。
この日の目的地は小松。
国内線乗り継ぎカウンターより出発フロアに向かいます。
3.まとめ
旧仕様のANA777の搭乗記をお届けしました。
肉厚シートや区画の前にある大画面など、最近の飛行機では味わえない平成レトロな機内を体感できました。
ANAでは国内線777のリニューアルを順次進めています。
みなさんも、リニューアルが終わる前にぜひ一度乗ってみてはいかがでしょうか。
リニューアル後の777の搭乗記はこちら