白ちゃんの旅ノート

世界各地の搭乗記を中心に、飛行機や空港に関することを紹介しています。

搭乗記 vol.33 全日空(ANA)82便 新千歳→羽田(A321neo運航便)

 

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フライト情報

航空会社:全日空空輸(ANA)

便名:NH82便

区間:CTS(札幌/新千歳空港)→HND(東京/東京国際空港(羽田))

機材:A321neo(JA319A)

利用日:2020/7/3

 

 

 1.はじめに

2017年現在、全日空(ANA)は国内線向けにA321neoを投入しました。この機材は新型エンジン、シャークレットを搭載し、従来機(A321ceo)に比べて燃費を15%向上させています。

主に地方路線で活躍するA321neoですが、新型コロナウイルスの影響により、通常大型機で運航される新千歳発羽田行きNH82便に投入されています。(2020年7月現在)

今回は、ANAの最新鋭機A321の搭乗記です。

 

 2.購入方法

今回も、ANA公式HP(https://www.ana.co.jp/)から購入しています。

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運航する機材の欄には「A321」と書いていますが、この便にA321neoに乗れる保証はありません。ANAはA321neoを従来機のA321ceoと共通運用させているためです。A321neoに乗れるかは、当日の機材運用を見るまでわかりません。

 

3.搭乗記

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今回の出発地点も新千歳空港です。利用したのは金曜日の夜。通常時でも利用客があまりいない時間帯ですが、今日はいつもに増して人がいません。

 

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保安検査場前のロビーには、新型コロナウイルスの収束を願って千羽鶴が飾られていました。

 

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保安検査場を抜け、搭乗口へと進みます。本日の搭乗口は10番、ターミナルビルの中央にある搭乗口です。通常であればこれより遅い時間帯にNH988便がありますが、新型コロナウイルスの影響で運休しています。そのため、ANA運航便ではこのNH82便が最終便となります。

 

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搭乗時刻となり、搭乗が始まります。新型コロナウイルスの影響により、ANAは機内への乗客案内方法を変更しています。まずはじめに機体後方座席の乗客が案内され、その後に中央座席、前方座席の順に案内されます。SFCなどの上級会員については搭乗口で専用レーンを利用できます。

しかしこの案内方法、非常に不親切です。機体後方の座席の案内が開始されても、一体どこの座席までが後方とされているのか分かりません。この案内方法には困惑してしまいましたが、自分の座席はおそらく機体前方です。機体前方の案内が開始されると同時に、機体へと乗り込みます。

 

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ボーディングブリッジには消毒液が備え付けられていました。消毒液を手に吹きかけ、機内へと進みます。

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本日の搭乗機はJA319A、A321neoです。A321neoの座席は、青地を基調としたモケット生地です。ツルツルとした革張りのJALの座席とは対照的になっています。

 

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座席の背面を見てみます。背面には10インチのシートモニター、イヤホンジャック、USBポート、コントローラーがついています。11.6インチある777-200ERの国内線新仕様機材のシートモニターよりは小さいですが、A321neoのシートモニターのほうが手頃な大きさで、かえって見やすく感じます。

 

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シートポケットは安全のしおりや機内誌を挟むところの他に、大小2つついています。小さい方はスマートフォンを収納するのにピッタリです。

 

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シートモニターからメニューを選択し、コンテンツを見てみます。映画やビデオ、オーディオなどを見られるのはもちろんですが、ANAの機材の強みはなんと言っても「ANA LIVE TV」だと思います。

ANA LIVE TVとは、飛行中にCNNやGAORA、日テレNEWS24などが見られるサービスです。これによって、上空でリアルタイムのニュースや野球中継を見ることができます。「ANA LIVE TV」自体はANAの機内wifiでも利用できますが、シートモニターでリアルタイムの映像を見られるのは、A321neoならではです。

 

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普段なら離陸前にはセーフティーインストラクションが流れますが、今回のフライトではそれより前に社長からのメッセージビデオが映し出されました。内容はANAが行っている新型コロナウイルスへの取り組みです。このようなメッセージを見てもらい、安心して航空会社を利用してほしいというANAの意思が伝わります。

 

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この日のフライトはほぼ満席です。今回のフライトはもともと777-200ERでの運航でしたが、搭乗日の2週間前にA321に変更となっています。この搭乗率であれば「蜜」を避けるために、もう少し大きな機材で運航しても良かったかもしれません。

 

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機体のドアが閉まり、飛行機はRWY19Rから離陸して行きます。機材が小型化されたためか、予定よりも10分ほど早いドアクローズとなりました。

 

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離陸から40分後、ドリンクサービスが開始されます。通常であればビーフコンソメスープなどが選べますが、今回選べるのはお茶とアップルジュースのみとなっていました。紙コップも、キャップを付けての提供です。

 

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飛行機は降下を開始し、羽田空港のRWY 34Rに着陸します。スポットに到着するまでに、留め置かれている飛行機を何機も見ました。

 

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羽田空港に到着。野村證券が出しているオリンピックの広告と今の状況を比較すると、なんだか別の世界線に来てしまった気分になります。

 

4.まとめ

感染症予防を意識しながら利用する「新しい生活様式」を実感したフライトとなりました。いち早く新型コロナウイルスが終息し、普段どおりのフライトに戻れる日々が待ち遠しいです。


昨年2月に搭乗した同じ便名の搭乗記はこちら↓

(このときは、777国内線新仕様機材での運航でした。)

aroundairport.hatenablog.com