(三沢航空科学館に展示されているJA8776)
保存機巡り第3弾は、三沢航空科学館に展示されているYS-11、JA8776です。
日本エアコミューター時代そのままの装いで、平成~昭和の雰囲気を味わえる機体となっています。
1.JA8776とは
JA8776は日本航空機製造が開発したYS-11の製造番号「2157」、の機体(製造は157番目)で、登録後は日本国内航空に納入されました。
その後同社が東亜国内航空、日本エアシステム(JAS)と社名を変更した後も使用され続け、最後はJASの子会社、日本エアコミューターで2002年まで使用されています。
退役後にこの機体は三沢航空科学館に運びこまれ、展示が行われています。
2.三沢航空科学館へのアクセス
三沢航空科学館への行き方は以前記事にしていますので、そちらをご覧ください。
公式HP アクセスの案内
三沢航空科学館へのアクセスについて | 青森県立三沢航空科学館
3.訪問記
YS-11は、展示スペースの奥の方に展示されています。
小型機とはいえ他に展示されているヘリコプターよりも大きいので、迫力があります。
JA8776は日本エアコミューターで退役した当時の状態で展示されています。
ドア部分にはJACのイメージキャラクター「ルリー」が描かれていました。
機内へ入って座席の様子を確かめてみます...と言いたいところですが、訪問した2020年11月現在では、新型コロナウイルス対策のために機内が閉鎖されていました。
機内の様子を確かめたかっただけに残念です...
その代わり、機体入口には機内の様子を映し出したモニターがありました。
機内はグレーのモケットとなっており、肉厚、幅広の座席がいかにも昔の機体だと感じさせます。
気を取り直し、機外に目を向けます。
JA8776は駐機中をイメージした展示となっており、地上待機時に使用される器具が機体の周りの置かれています。
こちらは駐機中に電源を供給する設備のようです。
続いてエンジンを見てみます。
三沢航空科学館では、エンジンがむき出しの様子で展示されて、燃焼室やスターター、タービンなどの場所が分かるようになっています。
あまり身近で目にすることがないので、とても貴重です。
垂直尾翼にはJAS系のコーポレートからである虹色の塗装と日本エアコミューターの略称である「JAC」という文字が大きく書かれています。
日本エアシステム(JAS)がJALと統合してしまった今、機体に描かれた虹色塗装をみられるのはここだけとなっています。
レインボーカラーに懐かしさを覚える人も多いのではないでしょうか。
4.まとめ
三沢航空科学館に展示されているYS-11を紹介してきました。
エンジンの中を開けてくれていたり、コロナで機内に入れない中モニターを使うなど、丁寧な展示が行われていました。
YS-11を見に、三沢航空科学館に行ってみてはいかがでしょうか。
そのほかの保存機めぐりはこちら