苫小牧市科学センターの紹介記事の後半です。
今回は苫小牧市科学センター最大の目玉、ミールについて取り上げます。
ヘリコプターや航空機の座席を紹介した前回の記事はこちら
1.ミールとは
ミールとは、旧ソ連が制作した宇宙ステーションです。
1986年から2001年まで地球の外周を飛行し、その後老朽化のため地球に落下、焼却させられました。
苫小牧市科学センターに保存されているのは、本務機が使用できなくなったときに使われる予定だった予備機です。実際に宇宙に飛んだものではありませんが、本物のミールと全く同じつくりとなっています。
2.ミールに潜入してみよう
苫小牧市科学センターのミールは「ミール展示館」という本館とは別の建物で展示されています。ミールの展示にわざわざ建物を建ててしまうなんて、苫小牧市のやる気がうかがえます。
ミールの入り口には通路が設けられており、内部を見ることもできます。
こちらは操縦室兼トレーニングルーム。
操縦室では、ミールの態勢や高度を変えるためのエンジンをコントロールしていたそうです。
レトロなコンピューターが並ぶ姿は、昭和のSF映画で出てきた宇宙船そのものです。
手前にあるコントロールルームはペダルをこぐためのもの。宇宙飛行士はここで毎日2時間トレーニングをしていたとのこと。
こちらはプライベートルーム。音楽プレイヤーやベッドがおかれています。
無重力対応ベッドは、寝袋です。ここでリラックスするのは大変そうです...
操縦席のとなりにはミールで使用されていた作業台とともに、さまざまな資料が展示されています。
牛肉料理や豚肉料理、ジュースなど様々な宇宙食が展示されていました。
黒パンの宇宙食があるのは、なんともソ連らしいですね。
3.まとめ
苫小牧市科学センターの後半、ミールの紹介記事をお届けしました。
東側の宇宙船を日本で見られるのは貴重ですね。
苫小牧は北海道の空の玄関口、新千歳空港からも近いので、旅の最後に寄ってみるのはいかがでしょうか。
苫小牧市科学センター
〒053-0018 北海道苫小牧市旭町3丁目1−12
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kagaku/
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