冬場になり、新型コロナウイルスが再び流行しています。
そこで今回は、大手航空会社であるANAとJALの感染症対策について比較していきます。
同じ大手航空会社であるANAとJALですが、異なった対策を取っている部分もありました。
チェックインの過程から降機まで、順番に比較していきます。
1.カウンター
(左:ANA 2020/10/3 新千歳空港、右:JAL 2020/11/3 中部国際空港)
カウンターでの対策はほぼ同じです。
有人カウンターにはビニールまたはパーティションが設置され、飛沫感染を防いでいます。
保安検査場ではサーモグラフィカメラが設置されています。
体温の高い乗客には係員から搭乗の自粛が促されるのも、両者共通の取り組みです。
2.搭乗口
(上:ANA 2020/10/3 新千歳空港 下:JAL 2020/11/17 羽田空港)
搭乗口での搭乗方法は、ANAとJALで異なります。
ANAは優先搭乗を休止し、2つあるレーンのうち1つを上級会員用、もう1つを一般客用として機体後方の乗客、前方の乗客の順に案内しています。
一方JALは搭乗方法を変更していません。
まず上級会員の優先搭乗を行い、次に機体後方の一般客、機体前方の一般客の順に案内しています。
飛行機の中ではどうしても蜜になってしまうので、機内にいる時間は短いに越した事はありません。
そのことを考えると、ANAの搭乗方法の変更は良いのではないでしょうか。
除菌グッズの設置方法はANAとJALで異なります。
ANAは搭乗口のところにアルコールボトルが置かれているのに対し、JALは各乗客にアルコールシートが配られます。
ANAもアルコールシートを配布していますが、希望者だけの配布となっています。
アルコールボトルには複数の乗客が触れてしまうので、この点はJALの対応が良いと感じます。
3.機内
(左:ANA 2020/11/17 737-800(普通席)、右:JAL 2020/11/3 737-800(クラスJ))
機内での様子もANAとJALで異なります。
ANAのシートポケットには、エチケット袋と安全のしおりのみが入っています。
(※左側の画像は非常口座席でしたので、それ以外にも非常時の対応について書かれたしおりが入っています)
JALではエチケット袋と安全のしおりに加え、機内誌や機内販売のカタログも入っています。
CAさんがマスク、手袋をしていること、機内では乗客がマスクの着用を求められるのは両社共通です。
4.ドリンクサービス
(左:ANA 2020/7/3 、右:JAL 2020/11/17 )
ドリンクサービスも各社共通です。
春先はドリンクサービス自体が休止されていたり、飲める種類が制限されていたりしましたが、現在ではコロナ流行以前と変わらない種類のドリンクが提供されています。
両社とも、飲食をするときのみマスクを外すことが認められています。
5.降機時
降機時の対応も同じで、両社とも機体前方の乗客、機体後方の乗客の順に降りるように指示されます。
アナウンスでは、乗客同士は1m程度の間隔を開けるように指示されます。
しかし乗客の皆さんは早く目的地に向かいたいのか、我先にと座席を立ってしまい、「蜜」の状態になってしまいます。
航空会社というよりも乗客の問題ですが、ソーシャルディスタンスを保って行動したほうがいいと思います。
6.まとめ
同じ大手航空会社であるANAとJALのコロナウイルス対策ですが、同じような対策を行っている面もある一方、異なった対策を行っている部分もありました。
航空会社を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
詳しい対策は、航空会社のHPをご覧ください。
ANA→ANAの新型コロナ対策 飛行機内・空港の安全対策 ANA Care Promise
コロナ流行語の搭乗記はこちら